老犬、老猫ホームが急増中。生前契約はできないの?

10/27の朝日新聞にこんな記事がありました。『「老犬ホーム」看取りまで 飼えない、でも殺処分は…』動物医療や食事の発達により、高齢化するペットが問題となりつつあります。

近年、猫の寿命は20年

ちょっと前まで、猫の平均寿命は10年前後と言われていましたが、医療技術の発達、キャットフードの高機能化、飼い主の意識向上=ウチネコ、健康に気をつかう、などにより最近では20年は生きる猫も珍しくなくなっています。
「ペットの高齢化」は、「人の高齢化」と全く同じ問題を孕んでいます。つまり病気に罹った場合の治療費や介護の問題です。任意保険はあるものの、基本的には自由診療となるペットの場合、ペットクリニックでの支払いは、人間の場合と比べて高くなる傾向にあります。更に、MRIやPETのような先進医療を導入しているクリニックも増加傾向にあり、当然ながらそうした機器の利用代は非常に高いのです。

動物愛護法の改正で、自治体は引き取りの拒否権を持つことに

以前のエントリーにも書いたように(「動物愛護法改正で変わること」)、2013年9月1日から施行された動物愛護法の改正により
老齢・病気が理由による
引き取りは、自治体側が引き取りを拒否することができるようになりました。改正前まで相当数のペットが「面倒を見きれなくなったから」「介護に疲れたから」「医療費がかかるから」などと言った理由で、保健所や動物愛護センターへ持ち込まれていましたが、改正後はこういった理由による引き取りは一切できなくなりました。

老猫ホームのお値段

こういった問題を抱えながらも「殺処分するのは…」と考える飼い主が多いのも事実。そこで登場したのが冒頭の「老犬・老猫ホーム」です。
ネットで探してみると、ほぼ犬が中心ですが、多数のホームが検索で見つけることができます。
料金は、猫の場合「月3万円程度」が現在の相場の模様。保証金が必要な所や一括のところなど、ホームによってマチマチです。猫専用というところはほぼなく、ほとんどが犬と一緒の環境のようで、果たして猫にとっては快適なのかどうか疑問は残りますが。

「生前契約」による老犬・猫ホームの整備を望む

しかしこうした施設、私は必要だと思っています。
日本における猫の飼育状況統計を見ると、飼い主の40%が、40代以上の女性です。例えば40歳のときに仔猫を育て、猫が20年生きたとすると、その方は60歳です。猫は優れたコンパニオンアニマルなので、人間の生活に張り合いを与えてくれますが、60歳の方に「新しい仔猫を迎えられては?」と言っても再び飼う人は少ないのではないかと推測します。その理由は、
猫が死ぬ前に、自分が死ぬ確率の方が高いから
です。気持ちの切り替えの難しさに加え、長寿化する猫を飼う自信はなかなか付き辛いと思います。ノラ猫の餌付けも近隣の迷惑になってしまう昨今、猫好きの高齢者は、猫と一緒に住むことを諦めなければならない訳です。でも、こういう人たちにこそ、猫が必要なのではないかと思うのです。そうした時「自分が死んだら、猫の面倒を見て欲しい。」という需要を、この老犬・猫ホームが担うことができれば、こういう人たちの一助になるのではないかと思うのです。
そうすると必要なのは、こういう施設のチェック機構。本当にしっかりと看てくれるのか、医療体制はどうなってるのか、施設は、管理体制は、従業員数は…そして一番大切な「評判」は?
本当、人間と変わらないですね。

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