施主支給のススメ

「あれ?なんかイメージ違う…」を軌道修正するには?

フローリング材、タイル、キッチン、風呂、トイレ、照明、ドア、ノブ…大きいものから小さいものまで、家を完成させるには様々なものが必要になります。私がお願いした工務店は、棟梁と息子さんの二人だけ
で営まれている、小さな、いわゆる「街の工務店」でした。限られた予算の中で、少しでも良いものを導入しようと工務店と相談した結果、工務店が贔屓にしている業者が多数あるので、そこから入手しましょう。と言うことで当初は話しがまとまりました。「流石、プロは違うね。チャンとそういうルートがあるからやって行けるんだね!」などと、呑気にお任せしていました。実際に工場が始まり、週末は現場へ視察に赴くという生活が始まりました。ある日、現場に行くと、棟梁から紙の束をわたされました。これから購入予定の資材を説明したホームページをプリントアウトした束でした。この束を見て2つのことに驚かされました。まず1つ目。束にある資材がことごとく我々のセンスと違ったこと。この時点で「これは任せておくと大変なことになる。」と確信しました。2つ目。束の中身が全て「楽天」のホームページをプリントしたものだったこと。

当初の打ち合わせで「資材は知り合いの業者から仕入れる。」ことになっていた筈です。棟梁に聞いてみると「ネットで検索して一番安いやつを探してきた。」とのこと。「知り合いから安く」と思っていたのに、これでは「だったら自分たちでもできるじゃん!」と思ってしまったのです。

トラブらないために、事前承諾を

この施主支給、受けてくれる工務店と受けてくれない工務店があります。工務店にとってみれば、あまり良いことないですからね。工務店が嫌がる主な理由は以下のような理由です。

  • 管理が煩雑になる。
  • 予算コントロールができなくなる。

工務店が安く購入できればその分だけ自分たちの利益とすることも可能ですし、現場への搬入などを業者へ細かく指示することができます。施主支給を行う施主は、工務店にとって「小うるさい眼前の子バエ」みたいなもんです。と言うような理由で「施主支給お断り」を標榜する工務店も少なくありません。家を建て始めてから施主支給を主張するのはルール違反です。ちゃんと契約を交わす前に施主支給を許容してくれるように交渉し、事前に承諾を取り付けておく必要があります。

施主支給品の入手先

多岐にわたる施主支給品の入手先はやはりネットが中心でした。とは言え高額な商品も多数含まれます。しっかりと現物を見学しに行き、狙いを定めた上で値段の調査を行いました。ここで分かったことは、直営ショップやショールームなどに行き、担当者と話していると場合によってはネットで購入するより安く卸してくれたり、保証延長や無償アップグレードなどのサービスを受けられるケースがある、ということです。なので全てをネットで済ませる前に、実際に訪れることをお勧めします。

オススメのショールームと販売店

大きな所だけを抜粋しましたが、シンクだけを作っている会社や、ドアノブなどを作っている会社など小さい会社を入れると訪問先候補は20社を軽く超えます。こういうショールームの訪問は、色々と参考になったり、刺激を受けますので面白いですよ。特にせっかく東京に住んでいる方は、青山、代官山、麻布などにオシャレで小さいショールームが密集していますので、訪問すると良いと思います。

IKEAだって使います

格安でソコソコな品質の家具を売る北欧メーカー、IKEAだって活用します。自宅部分には数多くのIKEAと無印良品の家具があり、好きなんです。両社ともシンプルでベーシックなラインアップが多いのでツブしが効くのです。とは言えやはり「値段相応」なので、特にIKEAは作りがちチャチですぐに壊れる物も少なくありません。安易に賃貸部へ積極利用すると今後のメンテナンスに支障を来す恐れがあるのでお勧めできませんが、Gatos Aptは証明の一部にIKEAを活用しています。例えばコレ。

Gatos Aptで使っているものは、これに似たやつ

既に型落ちらしく、使用している商品がありませんでしたがこういう照明機器って、パナソニックとかそういうメーカーで買うと凄く高いのです。IKEAだと2つで¥2,490だったりします。

施主支給の効果

  • 安く手に入れられる可能性が高い
限られた人数で営んでいる工務店に最安値のものを仕入れるように強要するのはなかなか酷な事で、事実上不可能。工事もして大工仕事もしていたら、ゆっくり商品の品定めなんてやってる暇はありません。自分で行えば、時間をかけて最安値のお店を探すこともできますし、場合によっては、値引きやセール情報に出くわすかもしれません。実際、私は、サンワカンパニーで「来店割引」、「セールの送料無料」、「セールのアップグレード」を受けることができました。
  • クレジットカードの利用でポイントゲット
家の工事そのものをクレジットカードで支払うことはできませんが、普通に売っている商品であればクレジットカード決済できることがほとんどですよね。数も、単価もそれなりに高いものが多いのでポイントが溜まります。良く考えてみれば短期間でこれだけの買い物をすることって、長い人生の中でどれだけあるんでしょうかね?年末には旅行くらいは行けるくらいのポイントが溜まるかもしれませんよ。
  • もし壊れてもオロオロしなくて済む
自分で仕入れると仕様や機能も検討材料として見ますよね。そうすると必然的に詳しくなり、もし壊れた時や交換が必要になったときなど、オロオロせずに済む確率が高くなります。実際、賃貸部に導入したIHヒーターが初期不良で動作しなくなった時、自分で購入店へ連絡、購入店からメーカーへ連絡とスムーズに連携できたので、入居者さんにお待ち頂く不可を最小限にすることができました。
もし施主支給を行うのであれば、お願いしている工務店のスタッフになったつもりで発注しましょう。これがお互いに気持ち良く仕事ができるコツです。購入する前に必ず棟梁と担当スタッフに相談することを忘れずに。購入する物が取り付けられるかどうか、付属品を買う必要はないのか、納期はいつにするか、などを相談しておきましょう。当たり前ですが勝手に買って、勝手に送りつけるのはトラブルの元です。特にバスタブやユニットバスなどの大物を購入する際は、発送元がどこまで搬入してくれるかをちゃんと確認しておかないとエラい目に会います。「搬入は玄関口まで」だった場合、工務店のスタッフに動いてもらわなければならないかもしれません。

施主支給したものは自己責任で

工務店が施行して、壊れたり不具合があった場合、工務店に連絡すれば良いですが、施主支給したものに不具合が発生した場合は、自己責任になります。将来、責任の所在があやふやになる可能性を孕んでいることを理解しておきましょう。例えばユニットバスから水漏れがあったとします。この水漏れが施主支給したユニットバス自体に問題があるのか、施行した際のミスに起因するものなのか、判断に困るようなケースがで出てくる可能性がある、ということです。「工務店お任せ」は「言い逃れ」が出来なくなるリスクを含んだ上での見積もり金額である、ということです。

とは言え、予算超過することが当たり前の世界、少しでもダウンサイズして経済的負担を軽くしたいのが施主の想いですよね。比較的ローリスクで施主支給が行える商品を列挙しますので参考にしてみてください。

キッチン廻り

  • IHキッチン、ガスコンロ
  • 食洗機
  • 浄水器
  • シンク
  • 蛇口
  • レンジフード

トイレ廻り

  • トイレ本体
  • 紙巻き機
  • 手洗いボウル
  • 手ぬぐいフック

お風呂廻り

  • シャワー
  • 取手各種

その他

  • エアコン
  • 外構用フェンス

「こんなモノを施主支給したよ!」というアイデアがあれば、ぜひ教えてください。

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