ノラネコ割

野良ネコの年間殺処分頭数は、16万頭

以前のエントリーでもお伝えしましたが、日本における年間の野良猫、野良犬の殺処分数は、猫が16万頭、犬が4万頭です。日本の都市圏における野良猫問題は、人間同士の軋轢を引き起こし深刻な社会問題になっ
ています。

「野良猫に餌を与えるな!」と言う人々

先日、Gatos Aptのポストにこんな手紙が入っていました。
「ウチでは、野良猫に餌を与えていません。それどころか猫の糞尿の被害を受けているのはこちらです。どなたか知りませんが誹謗中傷は止めてください。」と。この手紙を投函した方のお宅に「猫に餌付けするのは止めろ!餌を与えるなら外に出さないで最後まで責任を持て。」というような内容の手紙が投函されており、差出人の氏名がなかったので、釈明を紙にしたためて、隣近所のポストへ投函されたようです。この手紙を読んだとき、悲しくなりました。

日本では、街を歩くとそこかしこに水の入ったペットボトルの陳列をご覧になった方も多いと思います。置いている方は「猫避け」のつもりで置いているのです。

もうね、病的な訳ですよ。執念と言うか…。

これ、大嫌いなんですよ、私。まず街の景観を損ねる。と言うか客観的に見てこの光景は「不気味」。水が大量に入っているので、夏の強烈な日差しを受けたボトルがレンズになって、火事を起こす可能性があります。危険極まりない。破損したり、蓋の開いたのもあり格好のボウフラ製造機になっているのを目撃したこともあります。
そして、ここが最大のポイントですが、猫を避ける効果は100%ありません。世界広しと言えども、こんなアホなことをやってるの、日本だけです。一度、コレをやってる家主がいたので、何故やっているのかを聞いてみたことがあります。曰く「最初は猫の糞尿に水をかけるために置いていたがそのうち増えた。」とのこと。「猫避けにはなんねぇなー。」とおっしゃったので、効果がないことは分かっているご様子。「尚の事なんでこんなに置いてるんだよ…」と思いましたが。

要はこれだけ「猫嫌い」な人がいる、という事実。猫好きは特に「アレルギーでもない限り、猫を嫌いな人なんていないよね。」と思っているフシがありますが、世の中には「猫が嫌い!」と公言する人が山のようにいるのです。理由も様々ですが、主に外猫嫌いは糞尿、騒音など実害を受けていることが原因です。

世の中には、この野良猫たちを保護しようと活動されている方々が沢山いらっしゃいます。地域猫と言って、その地区に暮らす野良猫を保護し、去勢/避妊手術を施した後、耳をちょっとだけカットするなど目印を付けてまた元の場所に戻したり、産まれたばかりの仔猫、病気や怪我を負った猫を里親を探して譲渡する、という活動をされています。
去勢/避妊によって子供を産まなくなるので、その地域の野良猫はその代で途絶えます。ボランティアの方は、地域猫の近隣に住む方を一軒づつ廻って、地域猫の理解を求め、了承を得るための交渉を行うのです。写真のように嫌猫家相手だと交渉が難航することも多いそうです。

ヒステリックな日本の嫌猫家

先日、岩合光昭さんという動物写真家が開催した「ねこ展」に行ってきました。写真に写る生き生きとした、全世界の猫たちのほとんどが、外で撮られています。同氏のNHKでOAされている番組も、出てくる猫はほぼ全てが外猫です。日本でも田舎では外猫もアリでしょうが、土地が狭く、隣家と密接した大都市圏で外猫として飼うことは、先のエピソードのように隣近所から「無責任!」と言われてしまいます。私は仕事柄、各国を旅したことがありますが、例えばイタリア・ローマなどの大都市圏でも外猫はいたるところに居て、餌を貰っていました。もちろんペットボトルの山を見ることもなく。道行く人も猫に声を掛けたり、街全体で猫を可愛がっているような、そんな雰囲気を感じました。
日本、特に東京の嫌猫活動は、ヒステリックに思えて仕方ないのです。余裕がないというか、自分の小さなテリトリーを必死に守るが故に、人も、猫も嫌いになっていると言うか…そう思ってしまいます。悲しいことです。

「もうちょっと寛大になって、野良猫くらい大目に見ましょうよ。」と言いたいのですが、猫ボランティアの方のお話しを伺っていると、そんな悠長な提案は受け入れてもらえるような段階ではなさそうです。

野良猫だってお金がかかる

野良猫を譲り受けるのに3万円必要だって、知ってますか?
野良猫を保護し、シェルターを作り、譲渡会を開催しているボランティア団体がありますが、ボランティア団体から野良猫を譲り受けるのも、お金がかかったりするのです。大体、¥3万位が相場のようです。避妊/去勢手術、ワクチン接種、健康診断、保護期間の飼育費を考えれば「妥当」なのかも知れませんが、「え?!野良猫を引き取るのにお金がかかるの?じゃあペットショップで買うよ!」と言う人も中にはいる訳です。「かわいそうな野良猫を保護してあげるのだから、こっちがお金を貰いたいくらいだ。」という心情でしょうか。保護団体から譲り受ける、自分で保護する、いずれにせよ「お金がかかる」のです。猫を飼うには加えて最低限、猫トイレ、猫砂、ペットフードを買わなければなりません。

不幸な猫を減らしたい!ノラネコ割を導入

Gatos Aptでは「猫と一緒に住む」という選択肢を「こういうアパートがあるから、我慢していたけど新たに猫と一緒に住もう!」と思ってくれたり「ペットショップから猫を『買ってくる』のではなく野良猫を『譲り受ける』という選択」をしてくれた方へ、ささやかながら一時金をお支払いする「ノラネコ割」を実施しています。野良猫問題を少しでも意識してもらえれば、との想いで実施しています。

全国のペット可賃貸オーナーの皆さん、マネしてくれませんか?

 

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